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アカツキプラシーボ

退嬰、廃退、惰性、自嘲して笑ってる場合じゃない。

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歩道橋をおりた先で

生ゴミの臭いがする。
目の前にゴミ収集車が停まっていた。
夜中の零時もとっくに回った頃。
商売屋の男だろう、両手にいっぱいにした
市指定でない半透明なゴミ袋を下げて現れた。
そしてポイッ、と収集車に袋を放り込む。
その横を通行人は、他人事の場面に遭遇しただけだと、
興味もなく過ぎ去る。
けれど生ゴミの臭いは鼻を付き、
知らぬ振りを決め込むには強烈過ぎた。
通行人は、全く自分と無関係の場面において
理不尽にも悪臭を吸い込まないように
息を数秒止めて歩くという、手間を取らされた。
ああ、全く同じ地面に立っている限り
どんな全ても無関係に無視していられないのだと、
改めて思った。
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Hobby: 作詞作曲落書き妄想

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